FOLLOW KEN97

FOLLOW KEN97

FD3S・RX-7・ロータリー情報を各SNSで発信中。 イベント情報や愛車写真はこちらから。

FD3Sの電動ファンは何枚羽?前期・後期の違いと4枚・5枚・7枚の意味を徹底解説【RX-7】

RX-7 / FD3S

RX-7 FD3Sの冷却系を調べていると、気になるのが電動ファンの羽根の枚数です。

「自分のFD3Sは4枚と5枚だけど正常なの?」

「後期FD3Sは7枚羽なの?」

「左右とも7枚にしたら冷却性能が上がる?」

「そもそも、なぜ左右で羽根の枚数が違うの?」

実はFD3Sの電動ファンは、前期と後期で仕様が変更されています。

そして今回調べて分かった重要なポイントが、

FD3SではNo.2側の電動ファンが、前期の4枚羽から後期の7枚羽へ変更されている

ということです。

さらに後期型では、電動ファンモーターの消費電力も160Wから120Wへ低減されています。

この記事では、FD3Sの電動ファンについて、羽根の枚数だけではなく、前期・後期の違い、部品番号、消費電力、交換時の注意点まで詳しく解説します。


FD3Sの電動ファンは「4枚・5枚・7枚」が存在する

まず結論です。

FD3Sの純正クーリングファンには、4枚・5枚・7枚羽の仕様があります。

ただし、

「FD3Sは○枚羽」

と一括りにするのは正確ではありません。

FD3Sでは、2つの電動ファンが使われており、前期・後期で仕様が変更されています。

特に重要なのがNo.2ファンです。

ドゥー・エンジニアリングによると、FD3Sは、

前期1~4型:No.2ファン 4枚羽

↓

後期5・6型:No.2ファン 7枚羽

へ変更されています。

これは2021年4月15日に公開された同社の記事で明記されています。


FD3S前期と後期の電動ファンの違い

FD3Sの電動ファンについて整理すると、重要なのは以下です。

項目前期1~4型後期5・6型
No.2ファン4枚羽7枚羽
ファンモーター前期仕様後期仕様
消費電力約160W約120W
カプラー前期仕様後期仕様
配線前期仕様後期仕様

ドゥー・エンジニアリングは、後期ファンへの変更によって、No.2側が4枚から7枚となり、前期160Wに対して後期は120Wの省電力化が可能になると説明しています。

つまり後期ファンは、

羽根が増えているのに、消費電力は下がっている

という点が非常に興味深いところです。


なぜ4枚羽から7枚羽になったのか?

ここはFD3Sオーナーとして気になるところです。

単純に、

「7枚の方が多いから、冷却性能が高い」

と考えるのは少し危険です。

電動ファンの性能は羽根の枚数だけで決まりません。

例えば、

  • 羽根の形状
  • 羽根のピッチ
  • ファン径
  • 回転数
  • モーター性能
  • シュラウド
  • ラジエーターの通風抵抗
  • 実際の風量

などが関係します。

そのため、

4枚<5枚<7枚

という単純な性能ランキングにはできません。


それでも後期7枚羽が注目される理由

FD3Sオーナーの間で後期ファンが注目される理由は明確です。

それは、

「純正状態でメーカーが変更した仕様」

だからです。

しかもドゥー・エンジニアリングによれば、後期型では羽根枚数の変更だけでなく、消費電力も160Wから120Wへ低減されています。

そのため、前期FD3Sの電動ファンを交換する際に、

「どうせ交換するなら後期仕様にしたい」

と考えるオーナーがいるのも納得できます。


前期FD3Sから後期電動ファンへ交換できる?

結論:交換は可能。ただし完全なポン付けとは限らない

前期FD3Sに後期電動ファンを取り付ける場合、ファン本体を買ってきて、そのままカプラーを差し替えれば終わりというわけではありません。

前期と後期では、

  • カプラー形状
  • 配線位置
  • 配線仕様

などが異なります。

ドゥー・エンジニアリングも、前期から後期への交換ではカプラー形状や配線位置が違うため、そのままでは取り付けられないと説明しています。

そのため、交換する場合は変換ハーネスなどを使用する方法があります。


後期電動ファン変換ハーネスも存在する

現在、FD3Sの前期から後期電動ファンへ交換するための変換ハーネスも販売されています。

ドゥー・エンジニアリングでは、

FD3S 電動クーリングファン変換ケーブル

として、1~4型から5・6型の後期電動ファンAssyへ、カプラーオン・無加工で取り付け可能とするハーネスKitを販売しています。

これは、

「前期FD3Sだけど、後期電動ファンへ交換したい」

というオーナーにとって非常に便利な方法です。


後期純正クーリングファンの部品番号

純正部品を探す場合は、羽根枚数だけではなく部品番号の確認がおすすめです。

確認できた純正部品情報では、以下のクーリングファン部品番号が掲載されています。

Cooling Fan RF 1S -15-140

Cooling Fan RF 2A -15-140

純正部品カタログ系のデータでも、FD3Sの冷却システムにこれらの部品番号が掲載されています。

また、中古部品の掲載例では、

RF1S-15-140=7枚羽

RF2A-15-140=5枚羽

として販売されている例も確認できます。

したがって中古ファンを購入するときは、

「FD3S後期用」

だけではなく、実物の羽根枚数と部品番号を確認する

ことをおすすめします。


FD3Sの左右のファンは、同じ羽根枚数ではない

ここが今回の記事で一番重要なポイントです。

FD3Sの電動ファンを見ていると、

「左右で羽根の枚数が違う」

ことがあります。

実際、FD3Sオーナーからも「前期FDで左右が5枚と4枚になっている」という質問が出ています。

つまり、

左右の羽根枚数が違う=必ずしも異常

ではありません。

純正仕様として異なる羽根のファンが使われています。


「左右とも7枚」にすればもっと冷える?

ここは慎重に考える必要があります。

実際にFD3Sで、

7枚+7枚

へ変更している事例も確認できます。

2023年10月24日のFD3S整備事例では、ファンを7枚×7枚にした例が紹介されています。

ただし、

「7枚×7枚にすれば必ず純正状態より冷える」

と断定できるだけの一般化された比較データは、今回確認できませんでした。

したがって、KEN97 GARAGEでは、

7枚×7枚=絶対に最強

とは書かない方が正確です。


電動ファンは「羽根枚数」だけで比較してはいけない

例えば、同じ7枚羽でも、

  • 羽根の角度
  • 羽根の形状
  • ファン径
  • 回転数
  • モーター出力
  • シュラウド
  • ラジエーター

が違えば、結果は変わります。

そのため、

「羽根が多い=風量が多い」

とは限りません。

本当に比較するなら、

CFMなどの風量や、静圧

などのデータまで比較する必要があります。

しかし、FD3S純正の4枚・5枚・7枚について、同一条件で測定した信頼できる風量比較データは今回確認できませんでした。

ここは「分からないものは分からない」としておくのが正確です。


FD3Sの電動ファンで重要なのは「モーターの劣化」

FD3Sは発売からかなりの年月が経っています。

そのため、現在のFD3Sでは、

「羽根の枚数」よりも「モーターが正常に性能を発揮しているか」

の方が重要になる場合があります。

実際、FD3Sの整備事例では、長期間使用した電動ファンモーターの交換が行われています。

電動ファンは、

  • モーターの劣化
  • ベアリングの劣化
  • 回転数低下
  • 異音
  • ファンブレードの劣化
  • シュラウドの劣化

などを確認したい部品です。


こんなFD3Sは電動ファンを点検したい

以下の症状があるなら、電動ファンを一度確認しておきたいところです。

渋滞すると水温が上がる

走行風が少なくなるため、電動ファンの性能が重要になります。

エアコン使用時に水温が上がる

コンデンサーとラジエーターの熱交換条件が厳しくなるため、冷却系全体の状態確認が必要です。

電動ファンの音が以前と違う

モーターやベアリングの劣化を疑います。

ファンの回転が弱く感じる

モーターの劣化などを確認したいポイントです。

サーキット走行で水温が厳しい

ファンだけでなく、ラジエーター、導風、シュラウド、クーラントなど冷却系全体を確認します。


中古のFD3S電動ファンを買うならチェックする5項目

Amazon 電動ファン

中古部品を購入するなら、最低でも以下を確認しましょう。

① 羽根の枚数

4枚・5枚・7枚など、写真で確認。

② 部品番号

可能なら、

RF1S-15-140

RF2A-15-140

などの番号を確認。

③ モーター

ファンが正常に回るか確認。

④ コネクター

前期・後期で仕様が違うため確認。

⑤ 羽根の状態

ひび割れ、欠け、変形などがないか確認。


前期FD3Sオーナーなら後期ファンへの交換はアリ?

個人的にFD3Sを長く維持するという観点なら、

交換を検討する価値はある

と思います。

ただし、

「7枚だから交換する」

ではなく、

電動ファン自体が劣化しているなら、後期仕様への更新を検討する

という考え方がおすすめです。

特に、

  • ファンモーターが古い
  • 水温管理に不安がある
  • 純正ファンを新品・良品へ交換したい
  • 前期から後期仕様へアップデートしたい

という場合には、候補になります。


FD3Sの冷却性能を上げるならファンだけを見ない

FD3Sの冷却対策では、電動ファンだけを交換して終わりではありません。

次の項目も重要です。

ラジエーター

コアの詰まりやフィンの状態を確認。

シュラウド

電動ファンが作った空気を効率よくラジエーターへ通すために重要。

エア抜き

冷却水交換後などは適切なエア抜きが重要。

サーモスタット

正常に開閉しているか確認。

ウォーターポンプ

冷却水を循環させる重要部品。

クーラント

劣化や量を確認。

導風

走行風をラジエーターへきちんと導くことも重要です。


FD3S電動ファン「4枚・5枚・7枚」まとめ

最後に今回の内容をまとめます。

内容確認できた情報
前期1~4型No.2ファンは4枚羽
後期5・6型No.2ファンは7枚羽
後期化4枚→7枚
消費電力160W→120W
後期ファン部品番号RF1S-15-140 / RF2A-15-140
左右で枚数が違う純正仕様として存在
7枚×7枚実際の交換事例あり
7枚=必ず高性能確認できません
羽根枚数だけで冷却性能を判断できない

結論|FD3Sの電動ファンは「何枚羽?」だけでは終わらない

FD3Sの電動ファンについて調べてみると、

4枚・5枚・7枚

という複数の仕様が存在することが分かります。

そして最も重要なのは、

前期1~4型のNo.2ファンが4枚羽、後期5・6型では7枚羽へ変更された

ということ。

さらに後期化によって、

160W → 120W

へ消費電力も低減されています。

ただし、

「7枚だから絶対に冷える」

と単純に考えるのはNGです。

電動ファンの性能は、

羽根枚数+羽根形状+回転数+モーター+シュラウド+ラジエーター

というシステム全体で決まります。

FD3Sはすでに旧車の領域に入ってきています。

だからこそ、

「何枚羽なのか?」

だけではなく、

「そのファンが今、ちゃんと仕事をしているのか?」

を見ることが大切です。

もし前期FD3Sの電動ファンを交換するなら、後期仕様へのアップデートは十分検討する価値があります。

ただし、交換する際は羽根枚数だけでなく、部品番号・モーター・カプラー・配線まで確認してから購入しましょう。

FD3Sを長く楽しむなら、冷却系のリフレッシュはかなり重要なメンテナンスポイントです。🚗🔥


参考・確認日

  • ドゥー・エンジニアリング「FD3S 電動ファン変換カプラー」:2021年4月15日
  • ドゥー・エンジニアリング「FD3S 電動ファン変換カプラー」:2024年5月31日
  • ドゥー・エンジニアリング「電動クーリングファン変換ケーブル(FD3S)」:確認日 2026年9月8日
  • Mazda純正部品カタログ系データ:RF1S-15-140 / RF2A-15-140 / N3G1-15-025
  • FD3S電動ファン7枚×7枚の整備事例:2023年10月24日

※FD3Sは年式・型式・交換履歴によって実車の仕様が異なる場合があります。中古部品の購入・交換時は、現車の部品番号と形状を必ず確認してください。